徳島は宣言する。
世界に誇れる文化を発信することを。

超高層のビルやマンション、めまぐるしく入れ替わる人々。
壮麗な美術館や劇場で、日夜開かれるイベント。
海外資本のブランドショップが立ち並ぶ目抜き通りに
華やかなネオンサインと量販店ばかりが目立つ繁華街。

グローバル化が進む中で、街の変容は加速して
そのぶん「らしさ」が失われていく。

このままでは東京も、上海やシンガポールといった
他のアジアの大都市と変わらなくなってしまいそうだ。
なんでもあるかわりに、「これがある!」といえるものがない。
それじゃ、ちょっとさみしい。

徳島には、「これがある!」と誇れるものが多い。

400年間続く阿波おどりは、高円寺をはじめ国内40ヵ所、
やがてはパリやハワイなど海外各地にまでひろがった。(*1)
江戸時代から庶民に親しまれてきた阿波人形浄瑠璃は
いまなお県内にいくつもの人形座と農村舞台を残し、観光客を惹きつけている。(*2)
アジア初、ベートーヴェンの第九をオーケストラで演奏したのも徳島だ。(*3)
耳に残るメロディは全国に広がり、現代の冬の風物詩となった。

情報と交通のスピードが限りなく上がり
世界が狭く、均一になっていく時代だからこそ
この土地らしさをもっと大事にしたい。

どこかとおなじではない、徳島だからこそ
ここにしかないものがあるからこそ
何度訪れても楽しんでもらえる。

だから徳島は宣言する。
世界に誇れる文化を発信することを。

  • *1 阿波おどり 外国人が選ぶ日本の祭り・第1位(平成26年・日本テレビ系列「世界一受けたい授業SP」)
    観光客が参加できる日本の祭り・第1位(平成24年・日本経済新聞調べ)
  • *2 徳島県内の農村舞台の数・88棟(NPO法人阿波農村舞台の会調べ)
    県内に残る人形座の数・全国1位(14座)(平成18年・大阪府能勢町浄瑠璃シアター調べ)
  • *3 ベートーヴェン交響曲第九番のアジア初演は、1918年の徳島県板東俘虜収容所での出来事だった。

阿波踊り。それは世界最大級のダンスフェスティバル。ストイックかつ華やかに踊る有名連も、初めて訪れた外国人も、同じ2拍子のリズムで身体を揺らす。年齢も性別も、国境も言語も超えた完全な一体感が生まれる檜舞台です。

人形浄瑠璃を上演する、人形を操るグループを「人形座」と呼びます。
徳島県には、今もなお浄瑠璃を上演する人形座がたくさん残っています。
江戸時代に生まれた文化を、私たちは時を越えて、21世紀に楽しむことができるのです。

阿波人形浄瑠璃もまた徳島の伝統文化です。徳島各地の神社の境内には、「農村舞台」と呼ばれる浄瑠璃のための舞台が作られています。車も入らないような山奥の神社で見る、木偶人形の踊りと三味線の響き。そしてストーリーに合わせて動くカラクリ舞台は、数百年前から変わらずに人々を楽しませています。